脂漏性湿疹と乾癬の違いは?
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後頭部に脂漏性湿疹(皮膚科で診断)が出来始め、現在では、後頭部の生え際ほぼ全体赤くはれていて、背中、肩甲骨の間くらいにも発疹が出来、痒みもひどいため違う皮膚科へ行ったところ、今度は「乾癬」と言われました。脂漏性湿疹と乾癬の違いもお教えください |
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脂漏性湿疹は皮脂が酸化され過酸化脂質を生じて炎症を起こしていると考えられ、乾癬に比しやや痒みが強く(アトピー性皮膚炎ほど痒くはありませんが)地肌は赤くやや肥厚しフケは汚れ色で浮き上がっています。アレルギー性の皮膚炎に属し部位は顔面特に髪の生え際に多く見られます。
乾癬は膠原病に属するといわれ多発部位は膝,肘、等の角質の厚い場所で多くは痒みなどの自覚症状を訴えないのですが、時に痒みのあることもあります。以前お年寄りの男性でしたが殆ど全身に点在し温まると痒みが強く夜中に目覚めてフケが散るのでシーツを広げその中で掻いて翌朝外で払うのだと話していた方がありました。肉食と関係があり尋常性乾癬といわれるほどヨーロッパには多かったのですが日本では昔は殆ど見られなかったのですが最近では食事の変化からか子供にまで見られるほどポピュラーになっています。フケは銀白で地肌に密着するようについていますが厚くなるとポロポロ落ちて丁度頭部粃糠疹のように沢山のフケが落ちます。爪にきたりすると指の関節がリュウマチのように痛み変形することもあります。どちらも感染性はありません。
漢方的には脂漏性湿疹の場合は体表からの熱の発散が乏しく所謂頭から湯気を出している状態で上焦頭部に熱が鬱滯し炎症を起こし易くなっていると把らえ熱気を冷まし体表からの発散或いは尿利などで分散して熱が滞らないようにします。
尋常性乾癬の場合は血熱といって熱を運び出す体液が乏しくなり血液に熱を増して皮膚の機能が衰えることが原因とされおもに血熱を除く方法がとられます。
あなたのカード拝見して腸管の水滯と下垂傾向、「お血」、発散不良で熱が鬱滯し上熱下寒の冷えしぼせ型、がみられますが皮疹を拝見しないとどちらとも判断しかねます。特に尋常性乾癬の場合は治り難いとされていますので一度拝見させていただければ(写真でもよいのですが)それからの方が確かではないかと思います。 |
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