不妊 漢方治療の考え方
母体の環境を整えるのが基本
不妊 漢方治療の考え方は子宮、卵巣に新鮮な血液が十分届くように機能が活発に働くように母体の環境を整えるのが漢方の不妊対策の基本です。
妊娠の妨げになっている体質の原因をお尋ねして、それを取り除く漢方薬を選ぶのが不妊 漢方治療の基本です。
漢方の立場から、原因の第一は胃内停水
子宝相談のお客様の中に胃腸の働きが弱い方が多くいらっしゃいます。
軟便下痢しやすい、お腹が張りやすい、ゴロゴロ鳴る、これらは漢方で胃内停水と呼ぶ状態です。
お腹が冷えて、胃腸の働きが不活発な状態と考えます。
これでは下半身への血流、特に大切な子宮卵巣へ血液を十分に送ることが出来ず、機能に異常がなくても血流が阻害されることが原因で活発な働きを保つことが出来なくなってしまいます。
漢方の立場から、原因の第二はお血
漢方でお血と呼びます。お血は、流動性が低下した血液が末梢の血液循環を妨げ新鮮な血液が届きにくい状態のことです。
自己チェック法としては、舌を前歯の内側に巻き上げるようにして舌裏の根元が見えるようにして舌裏の血管の黒ずみが強く見られないか、あるいは左右の下腹部に違和感や痛みがないか、おへその周りに堅いシコリがないかなどがチェックポイントです。
漢方の立場から、原因の第三は腎気
腎は腎臓という意味ではなく、働きを指す言葉です。腎にある精気を「腎気」と呼びます。
特に大切なのが、「先天の気」と呼ぶ、生まれつき備わっている腎気で精力や生命力を指します。
不妊のお悩み解決には、この腎気と呼ぶ子孫を残すための体のエネルギーを高めることが大切です。
このことは女性のお悩み相談だけでなく、男性不妊のお悩みにも大切だと考えています。
河合薬局の子宝相談では、この腎気を高める目的で、鹿茸(ろくじょう)と呼ぶ鹿の幼角と人参を組み合わせた漢方薬の併用をお勧めしています。
鹿茸 人参の漢方薬は、単独で召し上がっても良い成果が期待できます。
体質改善に取り組む気持ちで
一般には不妊の原因をホルモンの高低や、子宮の機能の良し悪しなど部分的な状態を判断して対処しますが、漢方の見方考え方は体全体の状態を見て、原因を考えるというように考え方が異なります。
大切なことは母体の環境を妊娠しやすい体質に整えること。母体の環境を整えることが、流産を防ぐ体作りや安産への体作りにつながります。
一日も早く、と焦らずに、妨げになっている体の原因を取り除く漢方の手当てと食養生を一定期間、取り組む気持ちが大切です。